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 材料照射

 原子炉を構成する金属材料は、中性子照射を受けるとはじき出し損傷と核変換反応の2つの現象に起因する様々な照射損傷組織を形成し、そのため材料の機械的性質や化学的組成の変化を生じます。その結果実際の使用条件下では、材料の脆化、体積・形状の変化(照射成長、スエリング)、高温水中応力腐食割れ等の劣化や損傷につながる場合があります。材料照射試験の目的はこのような照射による材料のふるまいの変化を調べることにより、原子炉構成材料の使用中の劣化の予測と耐久性の評価を行うことであり、またそれらの知見を基に耐照射性の高い新素材の開発を目指すことであります。照射の対象となる材料は広範にあります。現在の研究炉における材料照射試験の多くは軽水炉用及び核融合炉用材料を対象とするものです。


材料照射キャプセルの内容物(例)