照射設備
照射設備概要
水力照射設備
気送照射設備
放射化分析用照射設備
均一照射設備
回転照射設備
垂直照射設備
2.水力照射設備(HR-1,HR-2)
本照射設備は,原子炉運転中に10分以上1サイクルまでの時間、試料を中性子照射するために炉内へ試料を挿入し、取り出しを行う設備であり2基設置されています。
設備は、試料の入ったキャプセル(水力照射設備,気送照射設備及び放射化分析用照射設備で使用する試料等を内蔵し搬送する容器)を炉内まで搬送し、照射するための照射系、未照射キャプセルを挿入機から照射系へ搬送し、照射済キャプセルを冷却した後照射系から詰替セルへ搬送するための転送系から構成されています。搬送は管内を流れる水によって行われます。照射済みのキャプセルは照射系と転送系の両方に接続している転送機を経由して実験利用棟詰替セルに搬送され開封されます。内部の照射済試料はコンテナに詰めて利用者に引き渡されます。
試料容器となるキャプセルは、外径32mm,長さ150mmのアルミニウム製です。搬送時の衝撃吸収及びキャプセル開封後の取扱いのため、試料をアルミニウム箔で包んでキャプセルに入れて照射します。キャプセルは、試料を内部に入れてから溶接方式、圧着方式、摩擦圧接方式、ネジ込み方式、またはこれらの組み合わせによって密封されます。このうち、ネジ込み方式のキャプセルを利用する場合には、試料は石英管等で密封されているか、または水に溶けないものである必要があります。
本設備の照射筒は重水タンクに設置されています。